園長あいさつ

%e5%9c%92%e9%95%b7 本福寺こども園は、昭和3年、私の祖父の時代に始まりました。お寺の境内で、農繁期に子どもの面倒がみられなかった保護者の方からお子さんをお預かりしたのです。働く家庭を助けたい、豊かに伸びる子ども達の育ちをしっかりと支えたい、そんな思いは80年以上経った今も変わっていません。そうやって地域の中で重ね続けた信頼は、親子4代に渡る卒園児の姿が示してくれるところだと思います。

本福寺こども園は、現在も浄土真宗本願寺派のお寺、夕陽山本福寺の境内にあります。基本理念には仏教の精神を据え、あらゆるいのちを大切にできる子、心からありがとう、ごめんなさいの言える子を育てたいと、日々の保育に励んでいます。本園は、古くから鼓隊や合奏に力を入れてきました。また、近年は現代に合ったニーズに応えるべく、体操教室や英語教室、茶道教室など外部の講師の方をお招きして、子ども達の様々な育ちの芽を伸ばしてきました。それでも、やはり乳幼児期には、基本的な生活習慣の基本を身に着けること、そして、豊かな心の根っこ育てることが何よりも大切であると考えています。立派な経歴を持った若者達が、昨今の犯罪に手を染めたというような報道を耳にすると、益々、その思いを強くするところです。

毎朝、お寺の本堂に入り、手を合わせる仏参は、本園の『心を育む保育』の代名詞とも言えます。仏様に手を合わせるということは、自分を支える数限りない命に手を合わせるということです。その中に、生かされているいのちへの目覚めがあります。こうした毎日の仏参を続けることで、心から「ありがとう」、「ごめんなさい」と言える心豊かな子が育つと信じています。

本園は、滋賀県下でも早くに認定こども園への移行を決めました。保護者の方の就労の形態に左右されることなく、子ども達を等しく保育したいと考えたからです。これからも、子どもを中心とした、保護者の方や地域の目線に立ち、伝統を大切にしながらも、今何が子ども達にとって必要かを見定めていきたいと思います。

本福寺こども園  園長 三上 智代